公開日 2026年3月27日
「Claudeの利用が急増、調査で乗り換えが話題」、「OpenAIがSora終了へ、投資計画にも影響」をはじめ、今週注目された4つのAIニュースを紹介します。各ニュースの背景と、仕事や暮らしへの影響をわかりやすく整理しました。
WEEKLY AI NEWS PICKUP
週刊AIニュースのピックアップ
01
Claudeの利用が急増、調査で乗り換えが話題
Forbes JAPANは、AI計測サービスLarridinのデータでClaudeの利用が急増したと紹介しました。計測対象のセッション数は1月中旬の約1112から3月第2週の1万7648へ増え、企業環境でもChatGPTを上回ったとしています。これは同サービスが観測した範囲の数値で、世界全体の利用者数の比較とは分けて読む必要があります。記事はOpenAIへの政治的・倫理的懸念や乗り換え運動にも言及しました。仕事では一つの製品名に依存するより、複数の道具に共通する調査や作業設計の力を育てるという視点が紹介されています。
02
OpenAIがSora終了へ、投資計画にも影響
OpenAIは3月25日、動画生成サービスSoraを終了する方針を公表しました。終了日程は後日案内するとされ、アプリやAPIを使う制作側には継続方法の確認が必要になりました。報道では、Disneyが予定していた10億ドル規模の投資も実現しない見通しとなり、同社はOpenAIの判断を尊重する姿勢を示しています。公開後には著作権キャラクターの生成をめぐる懸念も寄せられていましたが、終了の理由を一つに断定することはできません。制作工程を特定サービスだけに依存させず、素材と成果物を手元に残す重要性が見えるニュースです。
03
Geminiが他社AIの記憶と会話を取り込み
Googleは、他社のAIで使っていた記憶や会話をGeminiへ移す機能の提供を始めました。好みや設定などを引き継ぐメモリーの取り込みと、書き出したZIPファイルから会話履歴を取り込む方法が紹介されています。対象としてChatGPT、Claude、Copilotなどが挙げられました。長く使ったAIに蓄積した情報を移せれば、サービスを選び直す際の負担を減らせます。一方、すべての機能や設定が同じ形で再現されるとは限りません。仕事の会話には共有範囲を確認したうえで、引き継がれた内容と回答の変化を確かめる必要があります。
04
Claude学習訴訟、巨額和解の最終承認へ
Anthropicの学習データをめぐる著作権訴訟で、15億ドル規模の和解案について最終承認に向けた手続きが進んでいると報じられました。争点には海賊版サイトから取得した多数の著作物が含まれ、対象作品ごとの支払いと請求受付が案内されています。3月27日時点では、裁判所による最終承認の審理は4月23日の予定でした。AIが学習に使うデータの取得方法と、権利者への補償が事業に大きな影響を与える事例です。和解案の報道を、そのまま全ての生成AI利用の適法性を決める判断として扱わず、案件ごとの経緯を確認する必要があります。
EDITOR'S VIEW
今週の所感
今週は、生成AIが文章だけでなく画像・動画の制作へさらに深く入り込む動きが目立ちました。できることが増えるほど、目的に合う道具を選ぶことと、素材・権利を丁寧に扱うことが大切になります。